コロンビア1968
1968年、コロンビア大学で起きた学生による闘争の記録映画が最近完成したらしいということを、先日届いた同窓会誌『コロンビア』で知る。記事全文は以下。
ポール・クローニン監督によるA Time to Stirという映画である。
- http://www.thestickingplace.com/film/time-to-stir/
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ヴェトナム反戦運動に端を発した抗議運動にM・L・キング暗殺に抗議するアフリカ系アメリカ人学生が合流し、構内のハミルトン・ホール*1を占拠。大学当局は警官隊を導入する(Columbia University protests of 1968 - Wikipedia)。フランス五月革命、東大闘争などとともに60年代ステューデント・パワーの象徴ともされる事件――映画『いちご白書』のモデル――を、当事者達のインタヴューを交えて再考する映画らしい。
勤務先の京都精華大の創立が、ちょうど1968年(ちなみに新大学設立の準備が始まったのが1966年で、ボクの生まれ年である→http://www.kyoto-seika.ac.jp/about/history/index.html)。今年度が40周年ということで、いろんな記念事業が企画されているのだけど、働き始めてまだ5年のボクもかり出されて、40周年史の編集のお手伝いをしている。もともと興味があった時代だけに、今のところは楽しんで、裏話などを聞いたり、その時代のことなどを調べたりしている。例えば以下のような本をひもときながら。
- スガ秀美『1968年 (ちくま新書)』/『革命的な、あまりに革命的な―「1968年の革命」史論』
- 同編『1968 (知の攻略 思想読本)』
- マーク・カーランスキー『1968―世界が揺れた年〈前編〉』/『1968―世界が揺れた年〈後編〉』
- 四方田犬彦『ハイスクール1968』
- その他いろいろ
で、そんな時にタイムリーに上記の映画完成の報に接する。日本でも公開されるかなぁ?
しかし、早稲田→コロンビア→同志社→精華と、ボクがこれまで渡り歩いてきた大学って、みんなこの時期に激しかったところばかりだなぁとしみじみ(同志社ってあまり学生運動のイメージはないけど、立命館、京大と並んで、結構激しかったみたい。ちなみにその同志社のマルクス主義政治学者、岡本清一という人を学長に迎えて設立されたのが精華大)。
*1:http://www.columbia.edu/about_columbia/tour/26.html そういやボクが在学してた頃もいちど占拠されていた。たしか大学当局によるラティーノ・スタディーズ学科の廃止に関する抗議運動だったと思う。よくよく占拠されるところである。というか、68年の記憶から、ここは占拠するべき場所となっているのかも。