歴博研究会「身体と人格をめぐる言説と実践」

以前、告知しました国立歴史民俗博物館の共同研究、「身体と人格をめぐる言説と実践」(研究代表者:山田慎也/http://www.rekihaku.ac.jp/research/joint/2008/sintai.html)が来る日曜日に迫ってまいりましたので、再告知いたします

  • 慶応人類学研究会・歴博共同研究「身体と人格をめぐる言説と実践」合同セッション
    • 日程:2008年11月8日(土) 13:00〜19:00
    • 会場:慶應義塾大学 三田キャンパス 大学院校舎8階・東アジア研究所第一共同研究室(アクセス:[慶應義塾]
      • 13:00〜13:10 はじめに
      • 13:10〜15:10 阿部年晴(埼玉大学名誉教授/文化人類学)「方法としての習俗――ケニア・ルオ社会における影(テイポ)をめぐって」
        • ケニア・ルオ社会においては、テイポという語は、地上にできる影、鏡や水に映る姿、夢に現れる姿、個人を構成する要素の一つ、死者などを指す。テイポは、他人に害を与えることもあれば、呪術的攻撃や治療の対象になることもある。本報告では、テイポの観念とそこに含まれる人間観を手がかりにして、「方法としての習俗」について考えてみたい。
      • 15:30〜17:30 佐藤守弘(京都精華大学准教授/芸術学)「遺影写真の視覚性/触覚性」
        • 遺影写真とは、身近にありながら、写真研究においては、ほとんど語られることのなかったものである。この看過されてきたヴァナキュラーなメディアを、視覚文化論の視点から検証するのが本発表の目指すところである。
        • そもそも写真というメディアは、絵画と異なり、現実物が光を介してフィルムなどの上に機械的に遺した痕跡と考えられる。そうした接触の事実によって、遺影写真は生者と死者が触れるメディアになるのである。こうした「痕跡」の概念を手掛かりとして、それが受容者――死者の記憶を共有する者たち――をどのように組織するのかを考えてみたい。


たっぷり時間を頂けるとのことで、盛りだくさんな話になりそうです。今回は、「擬=写真的メディア Pseudo-photographic media」という言葉を思いついた(今朝)ので、それで落とそうかなと考えています。