鬼海弘雄写真展

京都造形芸術大の福のり子さんから、以下の写真展のご案内を頂きました。ICPで作られた図録を見せていただいたのですが、非常に興味深い写真ばかりでした。しかも細馬さんakaかえるさん(id:kaerusan)も絡んでいるとか(関連企画として、福さんと細馬さんの対談も行われるようです)


人生劇場――鬼海弘雄写真展

  • 【企画趣旨】
    • 写真家・鬼海弘雄は30年という、容易には思い描けない程の時間をかけ、浅草でポートレイトを撮り続けています。鬼海が写真に収めるのは、私たちと何ら変わることない日常を生きる“市井の人々” 。モノクロの世界の中、浅草寺の無地の壁を背に立つその人々は、濃密な存在感を放ちこちらを見つめ立っています。それは、一見奇抜にも思えるその姿形だけがもたらすものではなく、国籍や職業、性別といった枠には収まらない、より本質的かつ普遍的な“人間そのものとして”の在り様なのではないでしょうか。
    • 鬼海は、浅草という、近代から取り残されたどこか茫然とした街が、そこに集まる人を素の顔に戻すのだと言います。人々の“らしさ”が、内面に蓄積された生き方や価値観、積み重ねられてきた時間とともに浮かび上がり、それぞれが主人公の“人生劇場”が立ち上がっているのです。そこに垣間見ることのできる、相手が背負う人生を真っ正面から見つめ続ける、鬼海の真摯なまなざし。それこそ合目的的な日々の中で私たちが忘れかけているものなのかもしれません。
    • 本展では、浅草で撮影した約50点のポートレイトを展示、紹介いたします。鬼海弘雄のまなざし、そして彼が捉えた様々な“人生”に思いを馳せていただければ幸いです。
  • 【会期】
    • 2009年2月5日(木)−3月1日(日)/会期中無休・入場無料
    • 11:00−19:00 (最終日は17:00まで)
  • 【会場】
  • 【関連企画】ギャラリートーク
    • 2008年、ドイツの出版社、Steidlから、鬼海弘雄 写真集『Asakusa Portrait(浅草の肖像)』が出版されました。 この本にエッセイを寄稿された、細馬宏通氏をゲストに迎えて、鬼海氏の写真や浅草についてのお話をうかがいます。細馬氏は、日常会話における身体動作の研究、絵はがき、パノラマ、塔などの視聴覚文化史の研究に従事、著書に『浅草十二階』『絵葉書の時代』などがあります。
  • <本件に関するお問い合わせ先>


鬼海氏に関する情報などは、以下を参照