コークス煉瓦
インテリア、設計のリブアート(http://www.livart.co.jp/)の社屋を見学させて貰った。元々は、日本ではじめてマッシュルームの栽培に成功した森本彦三郎(http://homepage2.nifty.com/chibakin/morimotoh.htm)という人が建てたマッシュルーム栽培棟を転用したもの。
外壁の煉瓦が、石なんかも混じっていて面白い。訊いてみると、コークス煉瓦というものらしい。コークスの燃え殻をセメントで固めたもので、この建造物ができた1916年には、赤煉瓦はイギリスから輸入したものしかなく、高価だったのでその代用物だったらしい。
- ちなみに調べてみると、日本での煉瓦製造は幕末にはじまり、明治初年には生産されていたらしく、輸入物しかなかったという訳ではないようだが、高価であったことには変わりなかったのだろう→http://members.at.infoseek.co.jp/akarenga777/brickhistory.htm。
どうやらコークス煉瓦は、斜めに切ることができないらしく、棟の部分には、赤煉瓦が使われている。
マッシュルーム栽培が成功して、その後建てた第二棟は、輸入物の赤煉瓦造。これはこれで当然いいものだが、コークス煉瓦の物質性が前面に出た粗さを見てしまうと、普通に見えてしまう。