アイ・ノ・コリーダ

昨日、ヘッドフォンでじっくり聴いて、やっぱスゴイと思ったよ、クインシー・ジョーンズ先生。

愛のコリーダ

愛のコリーダ


フィリー、ディスコ、ファンク、ソウル、サンバ、ロック、ジャズの美味しいところだけ取ってきて、エグミ、クサミを抜いて(それが物足りないところもあるんだけど)、万人に聞きやすく提供するという仕事。でも「アイ・ノ・コリーダ」では、後半の盛り上がりまくりのところで、アーニー・ワッツにブイブイ吹かせるという心遣いも忘れない。他の曲では、ハービー・ハンコックスティーヴィー・ワンダートゥーツ・シールマンスなどを、さらっと呼んでくるし。さすが人脈。「よっ、重役!」と間の手を入れたくなる。でも歌とリズム・セクションは、信頼する子分たちに任せて締める。


でも、上記のようにヘッドフォンで聴いて、一番感銘を受けたのは、子飼い中の子飼い、ルイス・ジョンソンのベース。ブラザーズ・ジョンソンでの派手なスラップのイメージが強いけど、親分仕事をするときには、一歩引いて、ツボをきちっと押さえたラインを奏でている。クインシーに呼ばれたら、「わっかりましたぁ〜、オヤカタァ(@スネークマン・ショー)」って感じなんだろうな。
Look Out for #1←これは、派手なときのルイス。


クインシーのプロデュースでのルイスの渋い仕事ぶりを聴くことができるのがこれ↓。

Off the Wall

Off the Wall

黒いなぁ。90度回転しているし。