中村裕太展

今日は、ニュートロンに、精華の中村裕太君の「豆腐と油揚げ」展を見に行く。ギャラリーの床一面に白いタイルが敷き詰められている。一見、真っ白のタイルに見えるが、真上に行って見下ろすと字を読むことができる。字が非常に薄い釉薬で焼き付けられているためにそのような効果がでるようだ。よく見ると漢字と仮名では、釉薬の色を変えている。非常に繊細で興味深いインスタレーションだった。
書かれている文章は、どうやら谷崎の『陰影礼賛』のタイル批判の部分らしい。彼の博士課程での研究対象は、大正期の住宅におけるタイルだから、いよいよ作品制作と研究を同期させようとしているみたいである。両方頑張ってね。
ところで、下を向いて、後ずさりに字を追っていたら、ちょっと酔ってしまったけど。