『ウィー・アー・ザ・モッズ』

最近手に入れたモッド文化の研究書。よく見ると、去年出たばかりの本だった。副題に「トランスナショナル」と謳われているだけあって、イギリスに留まらず、ドイツ、アメリカ、そして日本におけるモッド文化を分析したなかなか興味深い本である。とりあえずは目次のざっくりした訳を。


We Are the Mods: A Transnational History of a Youth Subculture (Mediated Youth)

We Are the Mods: A Transnational History of a Youth Subculture (Mediated Youth)

  • クリスティーン・ジャクリーン・フェルドマン『「ウィー・アー・ザ・モッズ」--ある若者サブカルチャーの国境を超えた歴史』
    • 序:「ウィー・アー・ザ・モッズ!」
    • 1:誰の近代世界?--イギリスにおけるモッド文化
    • 2:若き理想--ドイツにおける世界主義、若者、モッド=近代(Mod-ernity)
    • 3:モップ頭、ミニスカート、そしてその他の非行--アメリカ合州国における「ジェンダー・トラブル」としてのモッド
    • 4:日本の「モッドのカルト」
    • 結:モッドの世界なのか(結局のところ)?

序文と日本の部分をさっと斜め読みしてみた。歴史的なことも押さえながら、基本的には聞き取り調査と参与観察で現状をエスノグラフィー的に記述/分析しようというものらしい。日本の歴史や特性を語っている部分は相当荒い(日本の異種混淆性を説明するのに中国からの漢字受容を持ってきたり)けれど、2004年に来日して調査した部分は面白そう。黒田学氏、ザ・コレクターズなどの名前が出てくるし。あと「Matthew's Best Hit TV」とか…… 


とりあえず紹介まで。


思わず↓を掛けながら、このエントリを書いた。

MODS MAYDAY 25th

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