バッチェン『写真のアルケオロジー』

随分お待たせしましたが、ジェフリー・バッチェンのBurning with Desireの翻訳、『写真のアルケオロジー』がついに出来上がりました。来週末、24日くらいから書店に並びだすようです。


書誌情報は以下。

  • ジェフリー・バッチェン『写真のアルケオロジー』(視覚文化叢書1)前川修、佐藤守弘、岩城覚久訳、青弓社、2010年:定価5000円+税
    • 写真の位相を捕捉するために、ジャック・デリダ脱構築ミシェル・フーコーの考古学を縦横無尽に駆使しながら、これまでに編まれた写真論を腑分けする。写真の発明以前の言説を精査し、そこに孕まれた亀裂や矛盾から、写真というメディアに憑依する多様な欲望の様を浮き彫りにする(表紙の解説文)
    • 原著:Geoffrey Batchen, Burning with Desire: The Conception of Photography, Cambridge, Mass., MIT Press, 1997.
  • 目次
    • 序文
    • 第1章 同一性
      • 複数の写真
      • 写真自体
      • 起源の物語
    • 第2章 着想=懐胎
      • 最大の謎
      • 膨大なリスト
      • 原写真家たち
    • 第3章 欲望
    • 第4章 さまざまな画像
      • 裸婦を描く素描家
      • コリントスの娘
      • 風景(窓からの眺め)
      • 静物
      • 電磁石
      • 溺死者
    • 第5章 方法
    • 墓碑銘