杉村篤展

10月23日から京都国際マンガミュージアムにて以下の展覧会が開催されます。昔から杉村さんを知っていた関係で、僕も少しお手伝いをしました(展覧会にも小文を寄せています)。
60/70年代のサブカルチャー、カウンター・カルチャーに興味ある方は是非。

杉村篤−マンガからイラストレーションへ」展

  • 杉村篤~マンガからイラストレーションへ | Clone of 京都国際マンガミュージアム - えむえむ
    • このたび、1960年代にマンガ家として出発し、1970年代に小説の挿絵や本・雑誌の表紙にイラストレーションを発表、細密な描線とショッキングな色彩で異彩を放った杉村篤氏の1960〜80年代の業績を紹介する展覧会を下記のとおり開催します。
    • 本・雑誌の表紙や小説の挿絵など、出版文化の中で主に活躍する「イラスト(レーション)」は、1枚の絵の中に、絵としての美しさや存在感だけでなく、物語や世界の広がりを感じさせるという点では、カートゥーン(風刺漫画)に通ずる部分もあると同時に、表紙や誌面で文字と調和しつつ彩りを添える、デザイン的な魅力も重要で、その他の絵画とは異なる独特の性質を持っています。氏は、まだ日本で「イラストレーション」という言葉がほとんど知られていない時代に、横尾忠則氏や宇野亜喜良氏らと同様に、絵画・マンガ・デザインにまたがる、「イラストレーション」という新たな領域を切り拓いた先駆者の一人であり、本展では、氏のマンガ作品からイラストレーション作品までを紹介します。
  • 展示内容
    • 杉村篤氏のマンガ作品、小説の挿絵・雑誌表紙、イラストレーション作品など総計約50点以上
    • その他、アニメーション作品「異分子」(アニメーション制作:大高那由子)のモニターでの上映も実施いたします。
  • 杉村篤(すぎむら・あつし)氏について
    • 高知県生まれ。1960年代に「杉村あつよし」「コン・タロー」「コン・太郎」などの筆名で月刊誌や貸本マンガ誌にマンガ作品を寄稿した後、イラストレーターとして活躍。1966年、アルゼンチン政府・スペイン政府主催のドン・キホーテをテーマとした国際コンペティションで銀賞を受賞。1970年代、筒井康隆の小説単行本の文庫版カバーイラストをシリーズで手がけ、注目される。1970年代後半には、吉行淳之介開高健筒井康隆などが編集長を務めた雑誌「面白半分」の表紙イラストも担当した。現在は現代美術家として活躍中。今年5月、「漫画集 異分子」(1966年・自費出版)を復刻出版し、再び注目を集めている。

異分子―杉村篤・漫画集

異分子―杉村篤・漫画集

    • 1966年発行の私家版の復刻です。

杉村さんは、ご子息たち(ロン〔元ブルー・マウンテンズ/ミライ〕、故クリーンヘッド・ギムラ〔元東京スカパラダイス・オーケストラ〕、杉村ルイ〔元ザ・ヘアー/スカパラ、現ザ・ローカルズ〕)を通じて、僕が20代の頃に知り合ったのですが、それから20年経っても全然変わらず、ド・ファンキーなお方です。


ちなみにルイのバンド、ザ・ローカルズ。むっちゃ格好イイです。