表恒匡・中村裕太「裏山とタイル」展

今週末までだった。

    • 本展は両者の制作行為の合点を模索することから始まった。
    • 表は裏山という場を対象とし、写真によってその断片を精巧に採集する。一方で中村は郊外地の住居という場において、剥離したタイルを採集する。一見すると異なる対象を取り扱っているようにみえるが、それらは相容れない対象ではない。なぜなら、おおよそ郊外の住宅地は山にせりたち、斜面を登るとすでにそこが山とひとつづきであることに気付かされる。また里山の民家には「背戸」と呼ばれる山への入り口がある。つまり山と住居との境に両者の合点がある。
    • 採集した写真とタイルを「住居」に持ち込み、再構築することを試みる。
        • 表 恒匡・中村 裕太