金物屋のルサンチマン
話は変わるが、さくら井屋の閉店の辞は、悔しさは垣間見えるものの、控えめである。それに対して、去年に学会で、愛知の碧南に行ったときに見た金物屋の閉店の辞の強烈だったこと。ルサンチマンとはこういうものか。
天保の始めごろより約二百年の金物店の営業は
時も流れこの必要性が無くなったようです
永い間本當に有難う御座居ました
平成二十一年十二月三十一日をもって閉店いたします
金物店は皆様方の
必要性のない業種と
なりました既製品で
済む時代です
廃業します
鬼気迫る。『夜露死苦現代詩』に入ってもおかしくない。同じ天保創業でこの違い。
- 作者: 都築響一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/08/30
- メディア: 単行本
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