「風景の呪縛」
拙著『トポグラフィの視覚文化論--江戸泥絵・横浜写真・芸術写真』(青弓社、2011年)の執筆こぼれ話のようなものを版元のウェブサイト内の「原稿の余白に」というページに載せました。よろしければご高覧の程を。
ついでに、久しぶりに再宣伝。ヨロシクお願いいたします。
トポグラフィの日本近代―江戸泥絵・横浜写真・芸術写真 (視覚文化叢書)
- 作者: 佐藤守弘
- 出版社/メーカー: 青弓社
- 発売日: 2011/04/01
- メディア: 単行本
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- 近代日本で都市や自然を写し取った江戸泥絵、横浜写真、雑誌メディア、芸術写真を素材にして、場所を描く視覚表象=トポグラフィが流通したことで人々は環境をどう意味づけ、消費したのかを解明する。近代期の絵画、写真や雑誌などによって編成されたイメージ群が、いまなお私たちのものの見方を規定していることをあぶり出す。
- http://www.seikyusha.co.jp/books/ISBN978-4-7872-7300-0.html
小見出しレヴェルまで記載した目次は以下のとおりです。
佐藤守弘『トポグラフィの日本近代--江戸泥絵・横浜写真・芸術写真』
- 序章 トポグラフィと視覚文化
- 1 視覚文化論の射程
- 2 本書の構成
- 第1章 トポグラフィとしての名所絵----江戸泥絵における都市の表象
- 第2章 観光・写真・ピクチャレスク----横浜写真における自然景観の表象
- 1 横浜写真小史
- アルバムの構成|横浜写真とフェリス・ベアト|横浜写真の技術的側面|
- 2 科学のまなざし、自然のスペクタクル
- 地理学のまなざし|経験科学と写真|世界のアーカイヴ
- 3 ピクチャレスクという規範
- ピクチャレスク美学|コロニアル写真とピクチャレスク|他者の表象
- 4 写真・観光・博覧会
- 視覚装置としての万国博覧会|観光のまなざし|写真と観光|エントロピックな語り
- 1 横浜写真小史
- 第3章 伝統の地政学----世紀転換期のマスメディアにおける京都の表象
- 第4章 郷愁のトポグラフィ----一九一〇年代の芸術写真における山村風景の表象
- 終章 風景からトポグラフィへ
- 1 風景と文化概念の変容
- 風景画史に対する批判|実践としての文化
- 2 トポグラフィの視覚文化論に向けて
- 心象地理|空間・場所・風景
- 1 風景と文化概念の変容
- あとがき
- 索引