書評『トポグラフィの日本近代』

表象文化論学会の学会誌『表象』06に、拙著の書評が掲載されました。


表象〈06(2012)〉

表象〈06(2012)〉


評者は、「彦根の賢人」こと、畏兄・細馬宏通さん(細馬ゼミメニューhttp://12kai.com/)です。

  • 細馬宏通「場所を描く表象--佐藤守弘『トポグラフィの日本近代--江戸泥絵・横浜写真・芸術写真』書評」『表象』06、2012年4月、253-257。

的確に拙著のポイントを要約、評していただいた上で幾つかの課題を頂きました。以下。

  1. 泥絵の遠近法の歪みについて(1章)
  2. 災害写真における科学とスペクタクルのまなざしについて(4章)
  3. 日高長太郎の地元の人々にとって「風景」はどのようなものであったのか(4章)
  4. 水彩画とノスタルジアの問題について(4章)

以上、じっくりと考えていきたいと思っています。


文末に荒井由実「中央フリーウェイ」が言及されているあたり、流石「かえるさん」です。


更には、拙著に関係するブックガイドも挙げられています。読んでいないのもあった(汗)。以下の本です。

写真のアルケオロジー (視覚文化叢書)

写真のアルケオロジー (視覚文化叢書)

知覚の宙吊り―注意、スペクタクル、近代文化

知覚の宙吊り―注意、スペクタクル、近代文化

サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 (ちくま新書)

サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 (ちくま新書)

美術という見世物 油絵茶屋の時代 (講談社学術文庫)

美術という見世物 油絵茶屋の時代 (講談社学術文庫)

リーディングズ 都市と郊外―比較文化論への通路

リーディングズ 都市と郊外―比較文化論への通路


最後に宣伝を。よろしくお願いします。