「白昼夢としての京都」

  • 佐藤守弘「白昼夢としての京都――『そうだ 京都、行こう。』が約束する未来」『美術フォーラム21』第27号(特集:ポスターの視覚文化論)、醍醐書房

毎度おなじみ『美術フォーラム21』。これで通算8回めの登場です。今回は特集に合わせて、以前から興味を持っていたキャンペーン「そうだ 京都、行こう。」のポスターについて書きました。本文にも書いていますが、拙著『トポグラフィの日本近代―江戸泥絵・横浜写真・芸術写真 (視覚文化叢書)』の第3章「伝統の地政学――世紀転換期のマスメディアにおける京都の表象」から展開したものです。
考えたらちょこちょこと広告に触れることはこれまでもありましたが、全面的に広告について書いた文章ははじめてです。「そうだ 京都、行こう。」(今年でなんと20年目!)のポスターを写真の分析、コピーの分析を踏まえて、「ディスカバー・ジャパン」と比較して論じました。今年度から研究分担者として参加している共同研究ではまず「ディスカバー・ジャパン」を共同で研究することになったので、いい準備ともなりました。

特集は岸文和編「ポスターの視覚文化論」。執筆者は論文掲載順で、西村清和、小池隆太、門林岳史、難波功士、加島卓、岸文和、熊倉一紗、生田ゆき、橋爪節也、竹内幸絵、臼井みちこ、植木啓子、柏木博、佐藤守弘、冨田章、平芳幸浩、田島奈都子。


まだアマゾンなどには出ていない模様です。出たらまた報告します。