アティテュード

morohiro_s2005-12-14

「パンクとは、姿勢のことであり、音楽のスタイルのことではない〔Punk is an attitude, not a style of music.*1〕」というジョー・ストラマー*2の有名な言葉は、これまでほぼ、精神論(「パンクは生き様*3の問題」とかね)で語られてきたけど、これを読みかえることはできないかと考えている。すなわち、「パンク」とは、スタイル(様式)の問題ではなく、「もののやり方」--ブリコラージュ的戦術でも、「野生の思考」でも、日常的実践でも、日々の智恵でもいい--の問題ではないのか。こう言い換えてみようか。「パンクとは、手近なもので、なんとかやっていくための工夫のことであって、その結果、何ができるかの問題ではない」。

*1:これが何時、どのメディアで言われたのか、探しとかないと

*2:もう一年経ったね

*3:小林信彦が「死に様」という言葉はあっても、「生き様」ということなどない!って怒る言葉

セレンディピティ

「些細なものから、見えないものを把握するための推論的パラダイム」。この話は、路上の写真家からはじまり、パースの記号論フロイト精神分析、美術史におけるモレッリ法、さらには「視覚的無意識」やシュルレアリスムにおけるオブジェ・トゥルヴェ、探偵小説、考現学路上観察まで、どんどんどんどん広がっていく。きりがないけど、取り敢えず基本的な文献。

とりあえず本棚から探し出さなきゃ。今週の写真論から、この話に入っていくので。でも、これが「偶然には見つからない」と来ている……。つくづくセレンディピティのないことに思い知らされる。