『[CTRL]SPACE:監視の修辞学--ベンサムからビッグ・ブラザーまで』

CTRL [SPACE]: Rhetorics of Surveillance from Bentham to Big Brother

CTRL [SPACE]: Rhetorics of Surveillance from Bentham to Big Brother

→usアマゾンは、こちら。28.35ドル。

2002年にカールスルーエのZKMで行われた展覧会図録、トーマス・Y・レヴィン、ウルスラ・フローネ、ペーター・ヴァイベル編『[CTRL]SPACE:監視の修辞学--ベンサムからビッグ・ブラザーまで』が届いた。近現代社会における「監視」を主題としたエッセイ(なかなか面白いセレクション)と作品(プロジェクト)を収めたもの。「[CTRL]SPACE」ってしかし格好良い、巧いタイトルだなぁ。ちなみにマックでこういうショートカットはない(アプリケーション・レヴェルではあるかもしれないけど)。

  • 01,監視の現象学
    • アストリット・シュミット=ブルクハルト「全視者:プロト=監視としての神の眼」
    • ドゥールト・ズビコフスキー「聴く耳:音響的監視の現象」
    • クリスチャン・カッティ「『システマティックな』観察的監視:ニクラス・ルーマンのシステム理論による観察の逆説」
  • 02,監視と処罰
  • 03,観察の政治学
    • ティモシー・ドラックレイ「秘密にされたスパイ〔secreted agent〕、機密漏洩、免疫システム、種子戦争〔spore wars〕」
    • ダンカン・キャンベル「エシュロンの内部:エシュロンとして知られる地球規模の監視システムの歴史、構造、機能」
    • ロバート・ダーントン「東ドイツ秘密警察〔Stasi〕のファイル」
      • --プロジェクト:アンジュ・レッチア、コーネリア・シュライム、コーピス/レフラー、スティー&シュノック、ユルゲン・クラウケ、チップ・ロード、ミヒャエラ・メリアン
  • 04,監視者の快楽
    • ペーター・ヴァイベル「快楽と一望監視主義」
    • スラヴォイ・ジジェク「ビッグ・ブラザー、あるいは眼を超えたまなざしの勝利」
    • ヴィクター・バーギン「ジェニの部屋:露出と孤独」
    • ブランデン・W・ジョセフ「普通のこと〔Nothing Special〕:アンディ・ウォーホルと監視の勃興」
    • ウルスラ・フローネ「『スクリーン・テスト』:メディア・ナルシシズム、演劇性、内面化された観察者」
      • プロジェクト:アンディ・ウォーホル、ピエール・ユイグ、ジュリア・シャー、ジョーダン・クランドール、メリー・アルパーン、ハーコ・ハーグスマ、ジェニー・マーケトウ、ウルフ・ルンディン、ユルゲン・マイヤー・H
  • 05,管理された空間
    • ジル・ドゥルーズ「管理社会への後書き」
    • ポ−ル・N・エドワーズ「軍事作戦管理システムと閉じられた世界政治」
      • プロジェクト:ダヴィッド・ドイッチュ。パット・ナルディ&ウェンディ・カークアップ、ディラー+スコフォディオ、ダニエル・ロス、ダン・ミハルティアヌ、GRAFT、ニューヨーク市自由連合、ヴィゾマットinc.、ルイス・ボルツ
  • 06,システムを追跡する
    • レフ・マノヴィッチ「近代の監視機械:遠近法、レーダー、3Dコンピュータ・グラフィックス、コンピュータのヴィジョン」
    • マッケンジー・ワーク「戦利品からヴェクトルへ〔To the Vector the Spoils〕」#訳せない・・・
      • プロジェクト:ヴィト・アコンチ、ジョン・レノンオノ・ヨーコ、ソフィ・カル、ローラ・カーガン、ハルン・ファロッキ、ポール・ブッシュ、アート+コム、マルコ・ペリハン、ピーター・フェンド、リチャード・ローウェンバーグ
  • 07,管理、監視、日常生活
    • ダン・グレアムアメリカの家族」
    • ジェフリー・バッチェン「気の咎める快楽」
    • ヴォルフガンク・エルンスト「一望監視主義のレトリックを超えて:サイバネティックスとしての監視」
    • ウィニフリード・ポウレート「ヴィデオ監視とポストモダンの主体:Photographesomenonの効果--『フューチュール・アンテリウール』におけるイメージ=形」
    • ジャン・ボードリヤール「テレモルフォーシス〔Telemorphosis〕」
      • プロジェクト:ジェイミー・ワグ、ディーター・フローゼ、クリス・プティ、バート・ダイクマン、カート・カヴィーゼル、A・P・コーメン&カレン・マーフィー、G.R.A.M.、ニールス・ボンド、アン=ソフィ・シデン、リアリティTV
  • 08,改鋳:監視的撹乱
    • ティーヴ・マン「『反映主義』と『伝播主義』:ヴィデオ監視スーパーハイウェイを脱構築するための新たな戦略」
    • トーマス・キーナン「パブリシティと無関心:メディア、監視、『人間的な介入』」
    • トム・ホラート「『外側』の政治学:公共空間、監視、ジョージ・マイケル
    • トーマス・Y・レヴィン「一時的インデックスの修辞学:監視的なナレーションと『リアル・タイム』の映画」
      • プロジェクト:ピーター・コーンウェル、倒錯的技術省、応用的自治研究所、デニス・ボーボア、ジェフ・ゲス、ハイナー・ミューレンブロック、監視カメラ・プレイヤーズ、ルッツ・バッチャー、ジョン・ハドック、ワリッド・ラード

ドイツ語読みすべきか、英語読みすべきか、フランス語読みすべきかわからないのもあるし、どう訳して良いのか分からないのもあった。その辺りはご勘弁を。