今もお元気

で、三条の十字屋に行って、トロージャンから出ている初期のベストを買った。Yellowman,Yellow FeverASIN:B0002HSE5Y。ついでに70年代前半の歌もの(ラヴァーズ・ロック)満載のコンピレーション、Sound System Rockers: Kingston Town 1969-1975ASIN:B0000B17S1。デニス・ブラウンの《スティック・バイ・ミー》の素敵なこと。今日はレゲエ漬けだ、と帰ろうとしたけどそうはいかなかった。
ふと試聴コーナーを見ると、「ブライアン・セッツァー」の文字が飛び込んできた。Brian Setzer Orchestra, The Ultimate Collection: Recorded Live! 1995年のモントリオールでのライヴと2001年の東京でのライヴをカップリングしたもの。聴いてみたらたまらん。格好いい。ストレイ・キャッツ時代の曲から、ベンチャーズから、スウィングまで、ロカビリー+ジャンプ・ブルース+スウィングに、セッツァーの超絶ギターが絡む。95年の段階では、「スウィングやってみました」みたいな感じが強かったのが、01年の段階では、もっと大胆にロカビリー色も前に出してきて、良い感じで消化されている。とくに東京ライヴの《キャラヴァン》。エリントンの名曲をこう処理したか。もうタマリマセン。
で、これでは済まなかった。隣の隣の試聴ブースを見たら、飛び込んできました「ポール・ウェラー」の文字。なんと全曲カヴァー。しかも、むちゃくちゃ渋い選曲。だって、ギル・スコット・ヘロン、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、ボブ・ディランカーペンターズニール・ヤング、アーロン・ネヴィルからローズ・ロイス、シスター・スレッジなんてマイナーなところまで。弟分のオアシスまで。で、それが全部、ポール・ウェラー風味に仕上がっている。ギル・スコット・ヘロンをカヴァーした《ザ・ボトル》の格好良さと来たら・・・
しかし、セッツァーもウェラーも二人とも10代でデビューして、今日まで続けている凄さには感服するしかない。しかも二人とも「営業努力」を怠らず、しかも楽しんで作り続けている。エライ!(二人とも、トリオ・バンドでギター/ヴォーカル担当でデビューして、ベースとドラムスの二人を見捨ててしまったところまで似ている)。今もお元気。