DMR

ディキシーズ・ミッドナイト・ランナーズの1st、『Searching for the Young Soul Rebels (Rpkg)』を久しぶりに聴く。「カモン・アイリーン」のヒットが強烈すぎるせいか、はまぞうで検索したら『誰が一発屋やねん!!』なんてコンピレーションに入れられてしまっている(失礼な!)けれど、実はこの1stを忘れてはいけない。基本的にはホーン・セクションのリフをフィーチャーしたサザン・ソウル路線なんだけれど、何と言ってもケヴィン・ローランドの唄がへなちょこで、せつないところがいい。一曲目の冒頭は、ラジオのチューニング・ノイズからはじまるというよくあるもので、そこで流れるのがディープ・パープル《スモーク・オン・ザ・ウォーター》、セックス・ピストルズ《ホリデイ・イン・ザ・サン》、スペシャルズ《ラット・レース》。ポストパンク第二世代として自らを位置付けていることが分かりやすいほど分かる(レコードの発売は1980年)。以前、id:morohiro_s:20041011でも述べたクラッシュ/スペシャルズ以降のなんでもあり路線の申し子であろう。もちろん、セルティック・ソウルとして、ヴァン・モリソンとポーグスの間に置くことも可能だが。ちなみにのちにスタイル・カウンシルに加入するミック・タルボット(トールボット?)は、アルバム録音直前に脱退していたとか。ジャケットがまた良いので大きめに↓
Searching for the Young Soul Rebels (Rpkg)