今日の一曲"I Can't Stand It"

ザ・スペシャルズ『モア・スペシャルズ』所収、トゥー・トーン、1980年
先頃、ローリング・ストーン誌の史上ベスト500曲が発表され、話題となっていた。詳細は、Music News – Rolling Stoneで見ることが出来る。個人的に異論はあるが、まあ順当なところだと思う。そりゃ、ジョン・レノンなら「ジェラス・ガイ」だろうとか、あるいは「マザー」だとかあるけれど、認知度とかコノテーションとかの問題からすると、「イマジン」になるのも仕方ないかと思う。ところが、ところがだ。アーティスト名でソートして見て、驚いた。ザ・スペシャルズが一曲も入っていない。どういうことだ。アメリカではそんなに評価が小さいのか。ちょっと怒ってしまった・・・。ちなみにザ・ビートも、セレクタも、マッドネスでさえランク外、嗚呼。
という訳で今日の一曲は、セカンド・アルバム『モア・スペシャルズ』からこの一曲。このアルバムは、スカ、レゲエ、ダブに止まらず、カリプソ、ソウルといわば引用したい放題で、以前(id:morohiro_s:20041011)も書いたようなポストパンクにおけるハイブリディティを導いたようなものである。この曲は、地味な曲で、シングル・カットもされていないので、これは選外になると思うが、まことに佳曲。唄うのは、テリー・ホールとゲストのローダ・ダカール(このころは女性ばかりのスカ・バンド、ボディ・スナッチャーズに在籍し、後にスペシャルAKAに加入)。それぞれが右チャンネル、左チャンネルに定位されユニゾンで唄う。曲調は少しソウル風で、せつない。「もう我慢できない」と神経症的な歌詞だけど。バックで細かく動くジェリー・ダマーズのオルガンがまたいい。僕個人のオールタイム・ベスト10に入る曲である。
・・・しかし好きな音楽について語るのって難しい。もっと語彙が必要だと昨日今日と痛感している。
関連日録:id:morohiro_s:20041011#p2/id:morohiro_s:20041024#p2

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