SF

SFを読まなくなって久しいが、この間、久々に最近のものを読んだ。ロバート・ソウヤー『ホミニッド-原人 (ハヤカワ文庫SF)』。クロマニヨンが絶滅し、ネアンデルタールが生き残ったパラレル・ワールドから、一人の化学者が迷い込んでくるというもの。そこで描かれるネアンデルタールの世界が、一種のユートピアとなっている社会系のSFであった。同じヒューゴー賞受賞作でも、ダン・シモンズの『ハイペリオン〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)』みたいな実験作ではなく、クラシックな感じであった。でもテンポが良くて面白く、一気読みしてしまった。