レトリック辞典

比喩の話を確認しようと、買ったまま書棚に仕舞っていた下記の本を取り出す。パラパラと読んでみると、これがやけに面白い。「辞典」と銘打たれているが、各項目がそれぞれエッセイのようになっていて、これまで「隠喩」「換喩」「象徴」などのレトリックについてどのような論が述べられていたのか、またどのように考えるべきかが記されている。また、用例が、詩歌、小説にとどまらず、ジョークや新聞記事などから豊富に引かれていて、修辞学の専門家以外にも非常にわかりやすく書かれている。勉強になる一冊。著者は、マラルメの研究者らしい。なるほど。

レトリック辞典

レトリック辞典