展示論ビブリオ2
近代彫刻を研究対象とし、現在は某美術館で働くmayumiさんからのリクエストもあったことだし、展示論ビブリオの補足。研究室の書棚で目に付いたものを。
- 『武蔵野美術』No. 104=特集:展示/場/美術館--美術作品の公開
- インデパル・グレイワル「国家の〈主体=臣民〉構築--大英博物館とそのガイドブック」リサ・ブルーム編『視覚文化におけるジェンダーと人種―他者の眼から問う』=国家装置としてのミュージアムについて
- 岸文和「明治十九年のギャラリー画--松浦武四郎コレクションの欲望について」『美術フォーラム21』12号=意味作用の実践としてのコレクション画
- バーバラ・M・スタフォード『グッド・ルッキング―イメージング新世紀へ』=スタフォードの新訳。驚異の部屋からインターネットへ
- 吉田光邦編『万国博覧会の研究』=万博研究の古典
- 同編『図説万国博覧会史―1851‐1942』
- 北澤憲昭『眼の神殿―「美術」受容史ノート』=高橋由一の螺旋閣構想について
- 今橋理子『江戸の花鳥画―博物学をめぐる文化とその表象』=江戸の「科学」と「美術」を繋ぐ。
- 田中純『アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮』=ムネモシュネーについて
- 東京文化財研究所編『うごくモノ 「美術」以前の価値とは何か』=東文研のシンポジウムから。マテリアル・カルチャーと価値
- 国立歴史民俗博物館編『収集家100年の軌跡−水木コレクションのすべて』(http://www.rekihaku.ac.jp/koohoo/kankoo/ichiran_c.html)
展示論といっているが、これは美術館/博物館だけの問題ではない。ショー・ウィンドウから写真集、雑誌、さらにはウェブにいたるまで、さまざまなディスプレイ装置が関わってくる(魚屋さんとかも絡んでくるか)。広く考えるべき問題である。
モダニズムに関しては、バウハウスとかリシツキー関係も挙げていきたいとは思っている。取り敢えず*1、こんなとこで。