痕跡の隠蔽

morohiro_s2006-03-24

以前、痕跡の生成 - 蒼猴軒日録で挙げた現場。どうやら壊された家の痕跡を隠すことにしたらしい。とはいえ、ほんの少し屋根の痕跡がはみ出て、少しは自己主張している。かつては、痕跡隠蔽(犯罪現場だね、この言い方じゃ)をするときには、トタンの波板が定番だったけど、最近ではすっかりプラスティック(か何かの)の建材を使うことが多くなった。波板の場合は劣化して、さらに表情を変えていくけど、この建材はあまり変わらない。プラスティック系(関西弁では「プラッチック」)の素材というものの由来は、ディジタル技術と同じく、変容をもたらす時間に対する恐怖から来るんだろうか。この辺りの論議は、佐藤啓介さんの汝の隣人のブログを愛せよ | LOVELOGにおける論議が興味深い。ところで、こういう場合ってどっちが工事費持つんだろう。