超合法建築と間取り

超合法建築図鑑 (建築文化シナジー)

http://d.hatena.ne.jp/design-gaku/20060507/p1で知ったこの本が届く。
超合法建築とは、「法規をかたくなに遵守したおかげで逆に周囲から浮いてしまった建築」のこと。道路斜線や日照などのさまざまな制限がある場所で、容積とか床面積を最大限にしようとした結果のものが多い。建築探偵〜路上観察学の系譜に連なるものだが、どんな法規が影響して、そのような形になったのか、補助線を赤で書き込んだ図が各々付いていて、「なぜ、その形になったのか」が図示されているのが面白く、素敵である。

• http://www.kenchikubunka.com/synergy/book_view.php?id=52で中身の一部を見ることが出来る。

そういえば建造物採集っていろいろあるけど、その系譜の変わり種としては、こんなのもあったなぁ。

間取りの手帖

建造物そのものを採集するのではなく、その表象であるところの平面図――間取り――を採集し、それぞれに一言付けたもの。その「一言」が秀逸である。

• これも、http://www.littlemore.co.jp/book/kobetsu/art/madori.htmlで中身を少し見ることが出来る。