『風景と西洋美術』

以前、ちらっと触れた『ピクチャレスクなものの探求』 - 蒼猴軒日録マルカム・アンドリュースによる西洋美術における風景表象の歴史の教科書。コンパクトに「流れ」を押さえながら、西洋における「風景」の問題――「風景」を見るということから、ランド・アート/環境芸術までも含めて――を幅広く扱っている。

Landscape and Western Art (Oxford History of Art)

Landscape and Western Art (Oxford History of Art)

  1. 大地から風景へ〔Land into Landscape〕
  2. 主題か、背景か?:風景とルネサンス絵画
  3. 心地よさとしての風景
  4. トポグラフィと理想美〔Beau Ideal
  5. 眺めを枠取る
  6. 「表現を超えた驚き」:風景、崇高、不快
  7. 風景と政治
  8. 絵としての自然か、プロセスとしての自然か?
  9. 風景から大地へ〔Landscape into Land〕:アース・ワーク、アートと環境

1,9章は、もちろんケネス・クラークのLandscape into Art(日本語題『風景画論 (美術名著選書 4)』)をもじったもの。