『カットとミックス』
Cut `n' Mix: Culture, Identity and Caribbean Music (Comedia)
- 作者: Dick Hebdige
- 出版社/メーカー: Routledge
- 発売日: 1987/07/16
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログ (7件) を見る
- ミックス前:「ヴァージョンからヴァージョンへ」
- オリジナル盤:「抵抗の音:レゲエとその他のカリブ音楽」('79)
- ダブ・ヴァージョン:「トゥー・トーンの興亡」('82)
- スカ組織:トゥー・トーンの興亡
- クラブ・ミックス:「境界を破って」('86)
- シスター・ポッシ:これが未来か?
- スラック〔下ネタ〕・スタイルとエドワード・シーガ
- ラヴァーズ・ロック:レゲエ、ソウル、傷心
- ラップとヒップ・ホップ:ニューヨーク・コネクション
- 高速スタイル・レゲエ:デザイナー・レーベル・ルーツ
院の講義で、レゲエの話もしてみようかと読み直す。カルチュラル・スタディーズ第二世代(になるんかな?)で、イギリスの若者文化を理解するための基礎文献『サブカルチャー―スタイルの意味するもの』の著者、ヘブディジによるレゲエの歴史書。別々の時期に書かれた三編を、それぞれ「オリジナル盤」「ダブ・ヴァージョン」「クラブ・ミックス」と名付けて、それこそ「カットとミックス」したものである。短いし、英語も読みやすい(レゲエ関係のスラングはよく出てくるものの)。で、当然、ヘブディジだから、単なる歴史記述に終わらず、アイデンティティ形成の装置としての音楽という視点からの分析がメイン。
裏表紙に記載されている「本書の対象」というのも訳出しておく。