『アンアン1970』

『アンアン』創刊時のスタッフだった著者の回想録。

「アンアン」1970 (平凡社新書 358)

「アンアン」1970 (平凡社新書 358)

研究室に他大学の学生で「アンノン族」と観光の問題を卒論にまとめたいというのが、ちょくちょく顔を見せていた。彼女に70年代の『アンアン』や『ノンノ』をいろいろと見せて貰って、相当興味を持った。という訳で、この本を買ってみる。
全頁カラー、型紙を載せないなどなど相当革命的な雑誌だったようだが(星占いのページを最初に載せたのもここらしい)、特に興味を惹いたのが、「ファッショナブル・トラベルガイド」を狙っていたとの記述。スター・モデルをガイドとして、パリやコート・ダジュールを読者に、仮想的一人称で案内するという特集のことである。70年代のトゥーリズム・ブームにおいて、これらの女性誌の果たした役割については、もう少し考えてみないといけない。


同著者の↓も読んでみよう。

平凡パンチ1964 (平凡社新書)

平凡パンチ1964 (平凡社新書)

平凡出版(現・マガジンハウス)にいた著者の本が、平凡社から出ている(だからどうってことはないが)。ちなみに両社はなんの関係もない→マガジンハウス - Wikipedia平凡社 - Wikipedia