大正デモクラシー

ひとつ大きな仕事に関わることになる。大正期――天皇元号で区切られる「大正」ではなく、もう少し広い日露戦争十五年戦争で挟まれた「戦間期」とボクは理解している――の文化に関わる、結構大きなプロジェクト。というわけで、その時代を概観し、その時代に関する「語り方」の問題――ヒストリオグラフィー――をまず再勉強することに。で、本棚から引っぱり出す。「内には民主主義、外には帝国主義」の時代について。

まずはここから。と、思ったら、成田龍一さんも最近、同名書を書かれていた。帰りに本屋寄ろう。
大正デモクラシー―シリーズ日本近現代史〈4〉 (岩波新書)

大正デモクラシー―シリーズ日本近現代史〈4〉 (岩波新書)


そういや昔、クラスで↓を読んだことを思い出した。「帝国的民主主義」という定義が面白かった。

Labor and Imperial Democracy in Prewar Japan (Twentieth Century Japan: the Emergence of a World Power)

Labor and Imperial Democracy in Prewar Japan (Twentieth Century Japan: the Emergence of a World Power)



民本主義をはじめ、「民」の諸問題とも関わることだろうし、その辺りをさらういい機会。ちなみに「民」の問題については、以下で書いた。


読み始める前に、鹿野政直近代日本思想案内 (岩波文庫 (別冊14))』を取り出して、該当部分をざっと復習。民本主義教養主義という二つの流れのもと、民俗思想、科学思想、社会主義フェミニズムが手際よく整理されている。ボクの頭も整理されました。
あと↓も、も一回読み直そう。そこでの「大正」は、たしか日露戦後から関東大震災までとされていたような気がするけど。

近代日本の批評3 明治・大正篇 (講談社文芸文庫)

近代日本の批評3 明治・大正篇 (講談社文芸文庫)