『ニュースの製作』

Manufacture of News

Manufacture of News

スタンリー・コーエン、ジョック・ヤング編『ニュースの製作――社会問題、逸脱、マスメディア』

    • 序文
  • 第1部:選択のプロセス
    • レスリー・ウィルキンス「情報と逸脱の定義」
    • ボブ・ロシアー「報道機関による犯罪ニュースの選択」
    • ロバート・シリノ「選択と省略を通してのバイアス――自動車の安全、喫煙」
    • ジョン・ガルトゥング、マリ・ルーゲ「ニュースを構成することと選択すること」
    • ポ−ル・ロック「永遠の回想としてのニュース」
    • マイケル・フレイン「ニュースの完全な様式化」
    • スチュアート・ホール「自らと一体化した世界」
  • 第2部:モードとモデル
    • バーナード・ベレルソン、パトリシア・J・サルター「多数派アメリカ人と少数派アメリカ人――雑誌掲載のフィクションの分析」
    • F・ジェームズ・デイヴィス「コロラドの新聞における犯罪ニュース」
    • ジュム・C・ヌナリー「精神の病――メディアが見せるもの」
    • アーノルド・リンスキー「行動の理論とポピュラーな雑誌におけるアルコール依存症のイメージ――1900年から1966年まで」
    • グレアム・マードック「政治的な逸脱――報道機関による戦闘的な大衆デモのプレゼンテーション」
    • スチュアート・ホール「ニュース写真の決定」
    • マイケル・フレイン「ユニット式の見出し言語」
    • ウィリアム・ブレイデン「LSDと報道」
    • テリー・アン・クノプフ「狙撃――新たな暴力のパターン?」
    • スタンリー・コーエン「モッズとロッカーズ――製作されたニュースとしての目録」
    • イーモン・マッキャン「イギリスの報道機関と北アイルランド
    • E・P・トンプソン「拝啓、燈火のもとでしたためております……」
    • ポール・ハートマン、チャールズ・ハズバンド「マス・メディアと人種間の軋轢」
    • フランク・パース「どのようにして、同時に、背徳的で、病的で、哀れで、危険になるには――マス・メディアと同性愛」
    • ジェリー・パルマー「ミッキー・スピレーン――解読」
    • ジョック・ヤング「マス・メディアにおけるドラッグ使用者の神話」
    • ダミアン・フィリップス「報道機関とポップ・フェスティヴァル――若者のレジャーのステレオタイプ
  • 第3部:効果と帰結
    • ジョック・ヤング「ドラッグ使用の増幅」
    • スタンリー・コーエン「増感――モッズとロッカーズの場合」
    • 推奨文献
  • 第4部:ドゥ・イット・ユアセルフのメディア社会学

秋の同志社の講読で、何を読もうかという話をid:Arata君と話をしていたら、上記アンソロジー所収のS・ホール「ニュース写真の決定」を読んでみたいという意見がでたので取り寄せてみた。なかなか読みやすそう。単語や言い回しも難しくないし、学部生にはいいかなとも思う。ただ、シラバスhttp://syllabus.doshisha.ac.jp/syllabus/html/2007/7120943.htmlで「展示論を読む!」って書いているから、そこはどうかな? 「意味とコンテクスト」の話ってことでいけるかな。も少し考える。


ついでにホール論文の小見出しも。バルト、アルチュセールグラムシを援用した報道写真への記号学的アプローチ。

  • スチュアート・ホール「ニュース写真の決定」("The Determinations of News Photographs"→"determinants"ではないけど、「決定因」と訳した方が分かりやすいか?
    • I,写真における意味作用のレヴェル
    • II,共示のコード
    • III,ニュースの意味作用