北川健次展

寺町のギャルリー宮脇でやっているhttp://www.galerie-miyawaki.com/kitagawa-Apollonios2007.htm(明日まで)を見に行く。新作版画集『Element―回廊を逃れゆくアポロニオスの円』の刊行記念展らしい。
以前、この画廊で一点(確かマイブリッジの写真をアプロプリエートしたもの)を見かけてから気になっている作家。既存の写真と幾何学的図形を組み合わせた版画作品で、シュルレアリスム的というのか、なんともなく陰鬱で無気味な雰囲気を醸し出している。とはいっても、組み合わされた幾何学図形のせいか、ロマンティックに走らず、むしろ冷静で理知的な感じになっているところが気に入っているのだろうか幾何学図形ということでは、一時期の北脇昇の作品も連想させる)
以前訪れたナントのパサージュ・ポムレNantes 2 - 蒼猴軒日録をモティーフとした作品集も出していると、ウチの学長に聞いたことがある。これ→黄金率―ナントに降る七月の雨。この作品集も、いちどゆっくり見てみたいな。
作者によるオフィシャル・サイトはこちら→502 Bad Gateway。なかなか読み応えのあるサイトである。