『ラモーンズに捧ぐ』

We're a Happy Family: a Tribute to Ramones

We're a Happy Family: a Tribute to Ramones

買ってみた。
全体的にはまあまあ。プリテンダーズとか、ピート・ヨーンとか、悪くないのもある。キッスの「ロックン・ロール・レイディオ」なんかはイメージぴったりでいいけど、やっぱラモーンズの方がええわっていうのが、ほとんど。
でも、唯一素晴らしかったのが、トム・ウェイツ(!)。「リターン・オヴ・ジャッキー・アンド・ジュディ」をTレックス的なブギ――それを地獄のそこから響いてくるような音で――に乗せて、あのシャガレ声(味が染みすぎて、色も黒くなってしまっている煮シメみたいな声って巧く喩えた知り合いがいた)で歌う。この一曲聴けただけでも、このアルバムを買ったかいがあった。
(追記)ちょっと調べてみたら、トム・ウェイツ(1949年生)って、ジョーイ・ラモーン(1951年生)の2歳上なだけだった。若いときから、経験たっぷりに見えるトムと、いつまで経っても若者だったジョーイだから、なんか歳が離れている気がしたけど、ほぼ同世代といってもいいわけだ。