『日本においてモダンであること』

ガクチョーに「面白かったよ」と薦められて注文した本が届く。とくに2における「複写 reprography」の概念が面白いとのこと。オーストラリアの研究者を中心とした日本近代文化論集。例によって目次だけ。
  

Being Modern in Japan: Culture and Society from the 1910s to the 1930s

Being Modern in Japan: Culture and Society from the 1910s to the 1930s


エリス・K・ティプトン、ジョン・クラーク編『日本においてモダンであること――1910年代から30年代にかけての文化と社会』

  • エリス・K・ティプトン、ジョン・クラーク「序」
  • 1, 水沢勉「踊り出す芸術家たち――大正時代の美術における変容する身体イメージ」
  • 2, ジョン・クラーク「近代のインデックス――ポピュラーな複写的イメージの変容」
  • 3, 五十殿利治「日本における近代美術のオーディエンスの成立」
  • 4, 柏木博「合理化と国民的生活様式について――1920年代、30年代の日本デザイン」
  • 5, ジェニファー・ワイゼンフィールド「日本のモダニズムと消費社会――『商業美術』という新たな美術領域の船出」
  • 6, ジョルダン・サンド「相争う空間としての文化的生活――1920年代における居住と言説」
  • 7, エリス・K・ティプトン「カフェー――戦間期の日本における近代の相争う空間」
  • 8, バーバラ・ハミル・佐藤「代わる代わるの報告者――1920年代の日本における中流階級女性と大衆雑誌」
  • 9, 青山友子「分裂した嗜好――1920年代の文学における『食』」
  • 10, サンドラ・ウィルソン「現在における過去――1920年代、30年代における近代のナラティヴにおける戦争」
  • 11, ヴェラ・マッキー「近代的自我と近代的空間――概論」
    • 付録:日本印刷・出版・版画関連年表――1860年代から1930年代まで


付録の年表も使えそう。