シンポジウム「3・11― 芸術の運命」After 3.11: the Fate of Art


  • 3・11― 芸術の運命
    • 日時:2011年7月23日(土) 15:00〜 17:30
    • 場所:京都芸術センター 講堂
      • 入場無料/事前予約不要
    • 出演者:岡田暁生音楽学)、三輪眞弘(コンピュータ音楽)、吉岡 洋(美学)
      • 近代芸術が、一見テクノロジーと対立している(それを仮想敵としている)と見えながら、その実それと密かな共生関係を保ってきたとすれば、制御不能のテクノロジーの自己攻撃ともいうべき3.11以後の事態は、近代芸術というものの最終的な終焉の局面をもたらす可能性をはらんでいる。それは、19世紀のヘーゲル以来何度となく喧伝されてきた「芸術の終焉」の最終的な実現なのか? それとも来るべき芸術のありようを告げる新たな曙光なのだろうか?
      • 「非常時」にあって芸術は、しばしばその存立根拠を脅かされる。「現実の復旧復興が先決であり、芸術談義をしている場合ではない」と。しかしながらこのシンポジウムの3人のパネラーは、そうは考えない。実は今こそ、何よりも「芸術」が求められている、そういう状況が到来しているのではないか? 芸術以外は絶対に提供しえないもの――「想像力」(「想定外」とは想像力の欠落の産物以外の何ものでもない)、「物語」(この状況においてなお私たちを導いてくれる何か)、そして「喪」や「癒し」の行為――をめぐって議論することにより、本シンポジウムでは芸術が与える<希望の原理>を模索してゆきたい。
    • 主催:〈芸術の運命〉研究会
    • 共催:京都芸術センター
    • 問い合わせ:「芸術の運命」研究会事務局(京都大学大学院文学研究科 吉岡研究室内)
      • TEL:075-753-2744 Email: yoshioka.hiroshi【monkeytail】bun.kyoto-u.ac.jp (【monkeytail】→ @)