フジヤマの両義性

本日発売の『現代思想』2013年10月号にエッセイを書きました。


富士山の魅力に全方位から迫る! 荒々しい原始の時代から、中世には信仰対象として崇敬を集め、近世には参詣地として庶民の心の拠り所となった富士山。現代においても人々にとって憧れの対象であり、同時に多くの芸術(家)にインスピレーションを与え続けてきた。近代以降、とかくナショナルなものの想像力の結節点となりがちだった富士山の「神話」を解体し、新しく富士山と出会うための特集号。


特集タイトルは「富士山と日本人」だけど、「富士山とイギリス人」について書いてしまいました。何度か来日し、『この世の楽園・日本』という本を書いたハーバード・ポンティングという写真家の富士登山体験を中心に。そこに「フジヤマ・ママ」と「富嶽三十六景」をあわせるという、我ながら強引な……


よければ書店などでお手にとっていただければ。