2013年総括
年も押し詰まり、恒例の1年の総括を。まあまあ順調に働いております。海外は今年はポーランドだけ。記号学会の大会実行委員長も務めました。
3月の項目が多いのは年度末で例年通りだけれど、10〜12月と色んな場所で色んな話題について喋り倒したことがよく分かります。あっバンドも二回やったか。
また来年もよろしくお願いいたします。
2013年
- 2月
- 3月
- 4月
- 5月
- 18、19日:大会実行委員長、日本記号学会第33回大会「〈音楽〉が終わったら――ポスト音楽時代の産業/テクノロジー/言説」、於・京都精華大学
- 学術論文「白昼夢としての京都――『そうだ 京都、行こう。』が約束する未来」『美術フォーラム21』第27号(特集:ポスターの視覚文化論)、醍醐書房、112-118
- 6月
- 9日:企画、司会「『モダン生蕃の東京見物--1930年代〈帝都〉の演出」(講演者:ジョルダン・サンド)、於・MEDIA SHOP
- 30日:司会、ディスカッサント "Post-Medium Condition of Moving Image 2: Mediums" (発表者: Nina Gerlach, James Jack, Adam Wiseman)、表象文化論学会第8回大会、於・関西大学
- 7月
- 24日:研究発表"Railfans and Photography: A Way to Possess the World" (Panel Session: Aesthetic Accounts on Japanese Pop-culture), 19th Jubilee International Congress of Aesthetics, 於ポーランド・ヤギェウォ大学
- 8月
- 9月
- 10月
- 5日:パネリスト「京都のアート生態系」、「超京都2013『現代美術@平成の京町家』」(司会、松尾惠)、於・平成の京町家モデル住宅展示場KYOMO
- 20日:研究発表「観光ポスターの企み――『ディスカバー・ジャパン』から『そうだ 京都、行こう。』へ」、シンポジウム「第5広告媒体論--ポスターの理論と歴史」、於・京都国立近代美術館
- 著書「写真」林洋子編『近現代の芸術史II アジア・アフリカと新しい潮流』(「芸術教養シリーズ」8)、京都造形芸術大学 東北芸術工科大学 出版局 藝術学舎、119-130
- エッセイ「フジヤマの両義性――地理学とピクチャレスク」『現代思想』第41巻14号(特集「富士山と日本人――自然・文化・信仰」)、青土社、132-142
- 11月
- 12月
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- (太字は刊行物です)
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- 共同研究
- 学会・社会などでの活動
- 本務校、非常勤先での担当科目
- 演奏
トークショー 「おい!大学どこへ行く?」
今週末、下記のトークショーが行われます。
昨年の京大の教養改革の問題に素直な疑問を抱いた学生たちが、さまざまな教員/研究者にインタヴューをし、一から作り上げた本『ゆとり京大生の大学論--教員のホンネ、学生のギモン』の関連企画で、京都造形芸術大の河田さんに誘われて、僕も出ます。もちろん編集委員も。さあ、どういう話になるか。是非、ご参加ください! 河田さんの特製料理もあるとか(僕も作れれば何か持っていきます←すいません。タイミング的に無理です)。
FBイヴェント・ページはこちら→トークショー「おい!大学どこへ行く?」
河田学×佐藤守弘トークショー「おい!大学どこへ行く?―のんで食べて語る大学の今とこれから」
- 11月29日(金)
- 開場18:30/開始19:00/終了20:30
- 会場:イベントスペース COTTAGE恵文社一乗寺店南側
- 定員:50名
- 参加費無料(カンパ制)
- ※人数把握のため、事前申し込みをお願いいたします。 http://p.tl/wRxZ
- ドリンクとフードの販売をいたします。ソフトドリンク150円、お酒各種300円、フード400円程度の予定です。
- お問合せ senriadachi@gmail.com(安達)
シンポジウム「第5広告媒体論--ポスターの理論と歴史」
- 『美術フォーラム21』27号「ポスターの視覚文化論」関連企画。
- 概要:「広告」や「宣伝」と言えば、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などのマスコミ4媒体を利用したものが、 現在の主流。一枚擦りの印刷物として壁や柱に貼り出されるポスターは、周縁的で、「過去の遺物」 とか「オールドメディア」とかと呼ばれることもありますが、有効なメディアであり続けてい ることもまた事実。このシンポジウムでは、ポスターが、受容者(潜在的消費者)に働きかけて、 広告主の販売する商品・サービスを購入・利用させるために、どのような工夫・仕掛をしてき た/しているかについて、理論的・歴史的な視点から考えてみることにします。
-【プログラム】
ここでの告知が遅れていましたが明日です! (FB、Twitterではしていたけれど)。
『懐かしさは未来とともにやってくる』
新潟大学の新潟地域映像アーカイブのプロジェクトが中心となって編纂された書籍の一章を担当しました。
http://www.amazon.co.jp/dp/4762024015/
地域に残された映像資料は、地域社会の過去の姿を伝える貴重な文化財であり、地域に対する我々の認識を捉え直し、未来の地域の進むべき方向を指し示す重要な材料である。
「地域映像アーカイブ」は、2008年度より活動をはじめた、地域の映像資料の収集や保存、整理、公開、活用についての実践を進めている、新潟大学人文社会・教育科学系地域映像アーカイブセンターを中心としたプロジェクト。
その活動をまとめ、さまざまな角度から地域の映像アーカイブについての実践、研究を論じる。
今後の映像アーカイブの振興や発展を考えるための1冊。
- 新潟地域映像アーカイブについては、新潟大学人文社会・教育科学系・地域映像アーカイブ
- 目次はこちらから→http://www.gakubunsha.com/cgi-local/search.cgi?id=book&isbn=978-4-7620-2401-6。ただし目次には著者が掲載されていないので、以下に付けておきます。
- 第1部 「にいがた」という地域の映像を分析する
- 第2部 映像をデジタル化し共有化する
- 第2部 映像をデジタル化し創造する
- 第3部 アーカイブでつなげる
僕は、写真論におけるアーカイブ論の重要な論文2本--ロザリンド・クラウス「写真のディスクール空間」とアラン・セクーラ「身体とアーカイブ」--を紹介して、それぞれの理論を僕自身の研究対象、すなわち横浜写真アルバムと鉄道写真コレクションに援用するといった文を書きました。
また告知しますが、全国各地でこの本にまつわる講演会、シンポジウムなどが企画されます。何卒よろしくお願いいたします。
フジヤマの両義性
本日発売の『現代思想』2013年10月号にエッセイを書きました。
富士山の魅力に全方位から迫る! 荒々しい原始の時代から、中世には信仰対象として崇敬を集め、近世には参詣地として庶民の心の拠り所となった富士山。現代においても人々にとって憧れの対象であり、同時に多くの芸術(家)にインスピレーションを与え続けてきた。近代以降、とかくナショナルなものの想像力の結節点となりがちだった富士山の「神話」を解体し、新しく富士山と出会うための特集号。
特集タイトルは「富士山と日本人」だけど、「富士山とイギリス人」について書いてしまいました。何度か来日し、『この世の楽園・日本』という本を書いたハーバード・ポンティングという写真家の富士登山体験を中心に。そこに「フジヤマ・ママ」と「富嶽三十六景」をあわせるという、我ながら強引な……
よければ書店などでお手にとっていただければ。
Railfans and Photography
事後報告になりますが、7月22日〜26日にポーランドのクラクフ、ヤギェウォ大学にて開催された第19回記念国際美学会議(「記念」というのは、第1回が開催されてから100年目だったかららしい)にて研究報告をしてきました。会議全体のテーマは"Aesthetic in Action"でした(Hosting, stabilne serwery wirtualne! Tani hosting! - Linuxpl.com)。
室井尚さん(横浜国大)を司会として行われたパネル・セッションで、題は"Aesthetic Accounts on Japanese Pop-culture"(24日15:30-17:00)。僕は"Railfans and Photography: A Way to Possess the World"と題する鉄道写真についての発表を行いました。もう一人の発表者は秋庭史典さん(名古屋大)でももクロの話題。ディスカッサントに急遽、吉岡洋さん(京都大)に参加してもらいました。
- 2013年7月:"Railfans and Photography: A Way to Possess the World" (Panel Session: Aesthetic Accounts on Japanese Pop-culture), 19th Jubilee International Congress of Aesthetics, 於ポーランド・ヤギェウォ大学
ご報告、および自分の備忘として。