ブルーズ論
先日から書いているブルーズの受容と表象の問題に関わりそうな論文発見。
- Paul Gilroy, "Between the Blues and the Blues Dance: Some Soundscapes of the Black Atlantic," Auditory Culture Reader (Sensory Formations Series), 381-395.
カルチュラル・スタディーズ勢のなかでも、最も精力的にイギリスにおける黒人音楽と移民とサブカルチャーの問題について取り組んでいるギルロイによる論文(というか半分、随想っぽい。ギターをはじめて買った頃の話や、ジミヘンへの思いからはじまるので)。また読んだらそのうち。
ブラック・ウィドワーズ
数日前のコメント欄でfukayaさんが言及していたアイザック・アジモフ作の連作短編推理小説『黒後家蜘蛛の会』。僕の意見としては、アームチェア・ディテクティヴものの最高峰だと思う(一編ごとに付いている前書きも楽しい)。作者および『黒後家蜘蛛の会』シリーズについては→アイザック・アシモフ - Wikipediaを参照。1巻から5巻まで、書影をずらっと並べてみよう。
カヴァーが新しくなったみたいで、アジモフ御大の戯画になっている。多分、キダ・タローではないではない。そういえば誰かが、「もしキダ・タローが先に生まれていたら、モーツァルトは、《ウィーンのキダ・タロー》と呼ばれていたに違いない」と言っていた。