手形

morohiro_s2006-02-15

大学のコンクリートの壁に押された手形。周りにはスプレーで「反弾圧」とか書いてあって、非常に「大学」らしいと思える場所。いつ頃押されたものだろうか。これを押した学生は、今どこにいるのだろうか。そういうことを考えると、やっぱり痕跡の強度というものに思いを馳せてしまう(思いを馳せているだけじゃなくて、早う書けって自らつっこんどこう)

ブルーズ論

先日から書いているブルーズの受容と表象の問題に関わりそうな論文発見。

カルチュラル・スタディーズ勢のなかでも、最も精力的にイギリスにおける黒人音楽と移民とサブカルチャーの問題について取り組んでいるギルロイによる論文(というか半分、随想っぽい。ギターをはじめて買った頃の話や、ジミヘンへの思いからはじまるので)。また読んだらそのうち。

ブラック・ウィドワーズ

数日前のコメント欄でfukayaさんが言及していたアイザック・アジモフ作の連作短編推理小説黒後家蜘蛛の会』。僕の意見としては、アームチェア・ディテクティヴものの最高峰だと思う(一編ごとに付いている前書きも楽しい)。作者および『黒後家蜘蛛の会』シリーズについては→アイザック・アシモフ - Wikipediaを参照。1巻から5巻まで、書影をずらっと並べてみよう。
黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)黒後家蜘蛛の会 2 (創元推理文庫 167-2)黒後家蜘蛛の会 3 (創元推理文庫 167-3)黒後家蜘蛛の会 (4) (創元推理文庫 (167‐5))黒後家蜘蛛の会〈5〉 (創元推理文庫)
カヴァーが新しくなったみたいで、アジモフ御大の戯画になっている。多分、キダ・タローではないではない。そういえば誰かが、「もしキダ・タローが先に生まれていたら、モーツァルトは、《ウィーンのキダ・タロー》と呼ばれていたに違いない」と言っていた。