「伝統の地政学」

昨日の大正イマジュリィ学会での発表。とりあえず無事に終わってよかった(時間が足りなくて端折ったけれど)。内容は、近代において「京都らしさ=京都性」なるものがどのように成立したのかを、『太陽』というマスメディアにおけるイメージやテクストを通じて検証するというもの。基本的にポイントとしては(1)雑誌メディアにおける写真の特性、およびそこにおいてどのように風景が商品化されるか、(2)京都と伝統の結びつきにはどのような政治性が働いたのか、(3)芸術写真による京都の表象を通じて、以上の2点を確認、というものであった。(1)、(2)と(3)をつなげきれなかった点が反省点その一。もう一つは、風景の政治性だけではなく、風景の商品化の問題を強調したかったのだが、しきれなかった。今後の課題。
すでにid:shirime:20050313、id:Arata:20050313#p1、id:tatsuya_i:20050313#p1で報告があげられている。来てくれた皆さん、有り難うございます。