天皇の肖像(ver. 昭和)

昨日の写真研究会。一つ目は、id:lazywhite君による、1930年代の日本におけるシュルレアリスムの受容について。これから彼がどのような問題点を掘り出してくるのかに期待。二つ目は、北原恵さんによる1946年1月1日付け朝刊に掲載された写真、および写真集『天皇』における「人間天皇」について。戦前、男性的な「大元帥」として表象されてきた天皇が、戦後における表象においてどのように「女性化」、「アメリカ化(リンカーンを敬愛する天皇!)」「無害化」されたかについて、山端祥玉、山端庸介親子が撮影したと思われる天皇とその家族の写真を分析して、解明する。資料を積み重ねた非常に実証的な研究で興味深かった。
こちら(id:photographology:20050522、id:tatsuya_i:20050522、id:Arata:20050524#p1)も参照。