アリ・アップ

昨日のコメント欄でスリッツの話とかしていたら、偶然にも今日予約していたアリ・アップ(スリッツ→ニュー・エイジ・ステッパーズ)の新譜が届く。20年ぶりらしい。しかも、初のソロ。打ち込みダンスホールリディムの上で、元気にトースト*1する。相変わらずドイツ訛りのパトワ(ジャマイカ英語)という複雑なアクセント("outernational superstar"らしい)。トラックも今風のベース抜きのではなく、昔のスレン・テンの頃のこもったシンセ・ベースがブイブイ言っているタイプ。最近のトラックにちょっとなじめないオッさんとしては嬉しい限りである。もちろんダブ、パンク、ドラムン・ベースなどの要素もあるけど。
面白いのは、「クラッシュ・コンテスト」と銘打たれた最後の二曲。「ベイビー・マザー」という曲のインストゥルメンタル・ヴァージョンと、「ミー・ダーン」という曲の歌のみヴァージョン。前者のに新しい歌/DJを重ねるか、後者に新しいトラックを付けて送ると、それぞれのシングルのB面におさめられるらしい。新しい試みだ・・・。そのために「ミー・ダーン」の普通の英語歌詞とパトワの歌詞が付けられている。
参照→ari uphttp://www.ari-up.com/index.html

Dread More Dan Dead

Dread More Dan Dead

スリッツって何という人は→http://music.goo.ne.jp/artist/ARTLISD28141/review.html
アリ・アップは、エイドリアン・シャーウッド率いるON-U Sound濫觴、レゲエのミュージシャン(ルーツ・ラディックスのスタイル・スコットとか)とポップ・グループ人脈のポストパンク勢を集めたニュー・エイジ・ステッパーズの冒頭曲「フェイド・アウェイ」でエキセントリックで情念的な素晴らしい歌を披露している(←一文が長すぎ)。
The New Age Steppers

The New Age Steppers

ついでに昨日のコメント欄で言及していたDVDはこちら↓
Women In Punk Rock ~ウーメン・イン・パンク・ロック~ [DVD]

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アリ・アップのインタヴュー、およびスリッツのPVはこちらで拝める。

*1:ヒップ・ホップでいうラップみたいなもん