「寫眞」というコトバ

語源を辿れば、「光による記述」という意味である"photography"(後の「光画」という造語の方が原意に沿っている)に、なぜ「寫眞」という訳語がくっついたのか。ずっと昔に研究会で発表したこのネタ(眞ヲ寫ス--フォトグラフィと写真のあいだに)を文章にまとめはじめている。東アジアの画論における「真」の概念(これをおっかけだすと深く深くきりがないが)、カメラ・オブスキュラが「写真鏡」と名付けられた所以、「印影鏡」「直写影鏡」などのオルタナティヴな名前の問題、また中国語で「肖像」という意味を持つ「真」や「影」の問題など、再考しなければいけないことは山積み。取り敢えず主要な参考文献は以下。

辻論文、クロワサン論文のコピーが見つからん・・・