ギィ・ブルダン展

昨日みてきたものについてのメモ。

東京都写真美術館が巡回してきたものか? とにかく「うまいな〜」という感想。シュルレアリスムなどモダニズム写真の要素を取り入れながら、広告/ファッション写真として成り立たせている。そりゃこんなのが雑誌のページを飾っていたら、「おっ」と目を引くな。
ただ、女性の身体の断片化や、ボンデージ、死体といったモチーフの使い方、フェミ的にはどうなんだろう。明らかに女性が「モノ」化されている訳で。「モノ」を売る広告というジャンルへの批評的な写真と読めないこともないけど。
展示されていたポラロイドが面白かった。会場を暗くして、写真だけを浮きだたせる照明を当てるという会場構成もよし。ただ、その写真が、広告としてポスターや雑誌の中でどのように使われていたのかの例は見たかったところ。