ラグジュアリー+着倒れ方丈記
行ってきた。
予想に違わず面白かった。さすがKCI(KCI|公益財団法人 京都服飾文化研究財団)コレクション。
エリザベス1世の服(内覧会の様子)から、小悪魔agehaも吃驚なロココのド派手盛り髪(上に船が乗っているのまであった→内覧会の様子。こんなことしてたら、そりゃ革命起こされるわ)から、シャネル、ヴィオネ、スキャパレリ、そして現代に至るまで壮観だった(内覧会の様子)。サン・ローランのモンドリアン・ドレスも出ていた(内覧会の様子)。
第1セクションは、文字通り派手派手。第2セクションは「Less is More」というちょっとムリ目のラクジュアリー。そして第3セクションは、マネキンに着せられたコム・デ・ギャルソンのドレスと向かい合うように、畠山直哉さんが撮影した同じドレスを平面展開したものの写真(内覧会の様子)。平面展開したものからは、着たときにはまったくどのようなかたちになるのかが予想が付かない。最後は、メゾン・マルタン・マンジェラによるレコード盤やボウ・タイや瓶栓とかを転用したブリコラージュ服(内覧会の様子)。
2カ所ほどに置いてあったプレイステーション3+ハイヴィジョン・ディスプレイを使った高画質画像拡大ってのも凄かった。どんどん服の表面に寄っていって、繊維まで見えそうなくらい。
4階では、都築響一氏の「着倒れ方丈記」。畳の部屋やワンルーム・マンション(大きい部屋もあるけれど)を埋め尽くす高級ブランドの服の数々というズレの面白さ。下の展覧会と対照的で、いい組み合わせだった。「ラグジュアリー」に「方丈記」をぶつけることで、アート/デザインとしての服飾という側面と、その現実の流通/消費の側面の両方が見られるという趣向で、服飾というアート=商品の全貌を明らかにするものなのかもしれない。
- 作者: 都築響一,金谷仁美
- 出版社/メーカー: 青幻舎
- 発売日: 2008/11/15
- メディア: ペーパーバック
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