日本記号学会:「判定」の記号論

一週間後、神戸大学で日本記号学会の全国大会が開かれます。テーマは、「判定」。

日本記号学会 第30回大会 「判定」の記号論

  • 「判定」が全面化している。マスメディアを賑わした裁判員制度事業仕分けから、脳死をめぐる議論、あるいは美や味覚の判定を扱うTV番組を経て、スポーツの映像判定をめぐる議論にいたるまで、「判定」が話題とならない日はありません。それはある意味で、判定過剰な現象と呼ぶこともできます。本大会では、こうした広義の判定に焦点を合わせます。判定は、そもそもある種の記号活動であり、言語のみならず、表象、感情や身体を動員し、そのつどの他者とのかかわりあいのなかで生じる、解釈や判断活動でもあるからです。数々の判定現場で焦点化されていない判定そのもの、あるいは判定のプロセスの変容、いくつかの観点から判定に光を当ててみたいと思います。
    • 日本記号学会第30回大会実行委員会


  • 1日目:5月8日(土)
    • 13:00- 【開場・受付開始】 瀧川記念学術交流会館2階大会議室
    • 13:30- 【開会の辞・総会】
    • 14:00-14:15 【実行委員長挨拶・問題提起】
    • 14:30-17:30 【セッション1】 瀧川記念学術交流会館2階大会議室
  • 2日目:5月9日(日)
    • 10:00-11:00【分科会1・研究報告I】瀧川記念学術交流会館2階A
      • 鈴木 康裕(三枝国際特許事務所) 「商標の記号論 試論」
      • 橋本 一径(愛知工科大学) 「同一性の判定――身元確認における指紋と写真」
    • 10:00-11:00【分科会2・研究報告I】瀧川記念学術交流会館2階B
      • 大村 憲右(神戸大学大学院) 「既視感という症候=徴候――デジタル・メディア時代の映画的テクストについての一考察」
      • 唄 邦弘(神戸大学大学院) 「隠された空間――洞窟壁画におけるイメージの生成と消滅」
    • 11:15-12:15 【分科会1・研究報II】 瀧川記念学術交流会館2階A
      • 大山 るみこ(明治大学) 「英国新聞記事における日本人「容疑者像」構築についての考察――マルチ・モダリティー分析の観点から」
    • 11:15-12:15 【分科会2・研究報告II】
      • 柿田 秀樹(獨協大学) 「視覚コミュニケーション技術――マクルーハン、クレーリー、フーコー
      • 松谷 容作(神戸大学大学院)「零れ落ちる身振り――19世紀末から20世紀初頭における映像実践と身体の関係」
    • 13:30 -14:40 【セッション2】 瀧川記念学術交流会館2階大会議室
    • 15:05 -16:25 【セッション3】 瀧川記念学術交流会館2階大会議室
      • 近代スポーツの終焉? ――判定の変容、裁かれる身体の現在――
    • 16:25 【閉会の辞】
          • ※プログラムは変更の可能性があります。

http://www.jassweb.jp/2010/04/post_16.htmlからプログラムとポスターのDL可。