人魚の木乃伊

id:ko-ko-suzukiさんが金比羅さんに参詣してきたそうなので、「人魚のミイラ見ましたか?」と思わず書き込んでしまった。見なかったらしい。
僕がそのミイラを見たのは、たぶん5、6年前のことだったと思う。大学院のゼミ旅行で琴平を訪れたときのことだった。金刀比羅宮といえば、高橋由一のコレクション(http://www.konpira.or.jp/museum/yuichi/yuichi.html)で有名--少なくとも僕にとっては--で、それらが展示してある学芸参考館に立ち寄った。《豆腐図》*1などを楽しんだあと、なにやら奥に続く通路を誰かが見つけた。そこに行ったら、まあ「パラダイス」*2金比羅さんといえば、海の守神。だから、船舶関係の方々が寄進した船の絵や船関係の道具とかが、「分類学って何や」という状態で並べられている。船舶組合かなんかの主催した記念のボーリングのボールまであった。で、その横に人魚のミイラ。
人魚のみいらとはどのようなものかと言えば、google:人魚のミイラのいろいろな頁を見て頂ければ分かる。上半身がサル、下半身は魚ということで・・・。どうやら江戸時代からオランダへの輸出品として作られていたらしい。で、それが海つながりで金比羅さんに収められたのだろう。
でも、金比羅さんのサイト内の「美術・宝物」という場所(http://www.konpira.or.jp/menu/2004/menu_museum.html)をみると、由一のコレクションを別の場所に移すなど、「美術」に目覚めた模様。残念。この様子だと、ミイラは人の目に触れなくなってしまうのかもしれない。

*1:金刀比羅宮 - 豆腐←《豆腐三変化》とか《豆腐三尊像》とか勝手に呼んでいる、生の豆腐、焼豆腐、油揚の「静物画」

*2:実際、探偵ナイトスクープ桂小枝師匠が訪れたこともあるそう