『遠くの都市』
- 作者: ジャン=リュックナンシー,ジャン=クリストフバイイ,Jean‐Luc Nancy,Jean‐Christophe Bailly,小倉正史
- 出版社/メーカー: 青弓社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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LAという都市には、2,3回しか、しかもほとんど通り過ぎるようにしか訪れたことはないが、それだけの欠片のような印象でも、「難儀な街やなぁ」と思った。とにかく、車に乗らない(乗れない)身としては、こりゃあ暮らせんわという感じだった(ダウンタウンとかは違うのかもしれないが)。京都や東京やマンハッタン、あるいはロンドンとかパリとかの都市(あるいは去年行ったワルシャワ)とは全然違う。歩けない。歩行/遊歩をベースとした都市論が通じない相手だと思った。
だからこそ、LAが問題となるのかな。エドワード・ソジャの『ポストモダン地理学―批判的社会理論における空間の位相』や、あるいは最近斜め読みしたイアン・ボーデンの『スケートボーディング、空間、都市―身体と建築』なども思い出しながら、都市ならざる都市への、都市論ならざる都市論をゆっくり読み進める。