連続レクチャー「写真の余白に」 第3回
今夜、以下のレクチャーが行われます。ふるって御参加下さい。
- Evening Lecture Kyoto August the intersection of PHOTO 「写真の余白に」(全4回)
- 第3回『異像と徴候 -ステレオ写真と身体動作-』
- 2008.9.26(金)20:00-21:30 @MEDIA SHOP(当日は通常営業19:00まで)
- Charge 1,000円(学生)/1,500円(一般)with 1 drink
- 講師:細馬宏通(滋賀県立大学) 申し込み・お問い合わせ event@media-shop.co.jp
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- 概要
- 19世紀に発明されたステレオグラムは、人の視覚体験に大きなインパクトを与えました。二つの映像を見ると、そこにはない立体の映像が見える。それは、映像でも網膜像でもない視覚が、人の頭の中で形成されていることを、意味していました。
- なぜ、二つの異なる映像から、そこにはない、さらに別の映像が頭に浮かぶのか。この不思議な現象にとりつかれたであろう人々は、ただ二枚の絵から立体像を浮かび上がらせるだけでなく、さまざまな異像を左と右の眼へとぶち込み、そこから生まれる複雑な視覚体験を楽しむようになりました。
- 周到に作られた立体写真が頭の中に立体を生むのに対し、異像は、頭の中で設えられた空間には収まらない位置に現れ、空間を揺らし、運動を引き起こします。それは、この世に収まらない何者かの現れとして感じられます。このレクチャーでは、19世紀以降の異像の系譜を追いながら、人々を魅了し続ける異像の魅力について、考察します。
- 概要