二つの「仏像」観

モダニスト和辻と、アンチ=モダニスト亀井(近代の超克)という図式でいいだろう。和辻的な仏像観が小川晴暘の仏像写真に現れている(形式上の「美」という基準で測られる「彫刻」としての仏像:「ありがたい」ものではなく、「美しい」もの)のは明らかであるが、亀井的な仏像観が、入江のいわば表現主義的な仏像表象と通底していると考えるのは無理があるかどうか、考えて見る。


ちなみに、和辻的仏像言説の一典型