トポグラフィ映画

速水健朗氏のブログ、ファッションレンタルでおしゃれ上級者! はダサい?コーディネートをチェック | ファッションレンタルでおしゃれ上級者!【B面】犬にかぶらせろ!は、いろいろなヒントになる記事が多くて、勉強になるなぁといつも楽しんでいるのだが、先日のhttp://mirror-ball.net/2006/09/2007/も面白かった。とくに映画『釣りバカ日誌』が一種の観光キャンペーンとしての役割も果たし、自治体の激しい誘致合戦が行われているというくだり。なるほど。『水戸黄門』はじめ、『男はつらいよ』、『トラック野郎』などの漂白する主人公を持つ映画は、たしかにその主人公の行く場所についてのトポグラフィ映画となるわけか。
さらに言えば、単発だけれど『ローマの休日』にせよ、『パリの恋人』にせよ、恋愛映画でありながら、あきらかに観光映画としての側面も持ち合わせていたといえるだろうし、僕などは、シカゴに行ったときは、『ブルース・ブラザーズ』で出てきた場所に行き会って驚喜していたわけだから、『ブルース・ブラザーズ』も一種の観光映画であったと考えても良いのだろう。ジャンル分けを超えるジャンルとしての観光映画。時間があったら考えてみたい問題である。