『民族芸術と観光芸術』

美術史からも、人類学からも相手にされていなかった観光芸術(Tourist Art)を対象として扱った基本書(1976)。ようやく手に入れた。

Ethnic and Tourist Arts: Cultural Expressions from the Fourth World

Ethnic and Tourist Arts: Cultural Expressions from the Fourth World

ネルソン・H・H・グラバーン編『民族芸術と観光芸術――第四世界からの文化表現』

  • 序章:ネルソン・H・H・グラバーン「第四世界の芸術」
  • 第1部 北アメリ
    • 1,ネルソン・H・H・グラバーン「エスキモーの芸術――北極圏の東カナダ」
    • 2,キャロル・N・カウフマン「ハイダ族の粘土岩彫における機能的側面」
    • 3,J・J・ブロディ「創造的な消費者――南西インディアン芸術における生存、復活、発明」
    • 4,ケート・ペック「プエブロ族とナヴァホ族の織の伝統と西洋世界」
    • 5,ロバート・R・ギル「ラグーナにおける陶芸と文化変容」
  • 第2部 メキシコと中央アメリ
    • 6,スコット・H・ライアーソン「セリ族の硬質材彫――経済的な視点」
    • 7,トーマス・H・チャールストンテオティワカン渓谷における近代的陶器」
    • 8,ゴビ・ストロンバーグ「ザリトラのアマテ樹皮絵画」
  • 第3部 南アメリカ
    • 9,マリ・リン・サルヴァドールパナマ、サン・ブラスのクナ族の織芸」
    • 10,ルース・マクドナルド・ボイヤー「ペルー高地のひょうたん装飾」
    • 11,ドナルド・W・ラスラップ「シピボ族の観光芸術」
  • 第4部 アジア
    • 12,セサ・M・ロウ「現代のアイヌの木彫と石彫」
    • 13,レナルド・マドゥロ「ラジャスタン州ナットドワラーのブラーマン絵師」
  • 第5部 オセアニア
    • 14,J・A・アブラムソン「セピック川上流の接触場面における様式変容」
    • 15,ナンシー・ウィリアムズ「イルカラのオーストリアアボリジニ芸術――商業の導入と発展」
    • 16,シドニー・M・ミード「現代のニュー・ジーランド社会における先住民族芸術と工芸品の生産」
  • 第6部
    • 17,ウィリアム・バスコム「変容するアフリカ芸術」
    • 18,ポーラ・ベン=アモス「『失われた時を求めて』――ベニンにおいて黒檀彫師であるということ」
    • 19,ダニエル・ビービュイック「レガ族の彫刻芸術の衰退」
    • 20,B・H・サンデロフスキー「オカヴァンゴ川流域の機能的芸術と観光芸術」

『文化の荷解き--植民地世界、ポスト植民地世界における芸術と商品』 - 蒼猴軒日録も参照のこと