ニール・イネスとオアシス

モッド的なもんてのは、やっぱ好きで、60年代のオリジナル・モッドから、70年代終わりのモッド・リヴァイヴァル、80年代初頭の2トーン、そしてアシッド・ジャズ、さらには最近のデッド60sやオーディナリー・ボーイズに至るまで、追っかけ続けているのだけど、ひとつだけすっぽり抜けているのが90年代のモッド・リヴァイヴァル(ブリット・ポップって言うんすか)なんである。オアシスもブラーもオーシャン・カラー・シーンもさして聞いていない。なかでも聴いていないのがオアシスなんである。この辺りも一度ゆっくり聴いてみようとは思うんだけど。


で、最近トヨタの車のCMで流れている「ワットエヴァー」(1994年)って曲。前にも何かのCMで使われていて、そん時にも思ったんだけど、ニール・イネスの「ハウ・スウィート・トゥ・ビー・アン・イディオット(馬鹿ってなんて素敵なの)」(1973年)に出だしがソックリなのである。もちろんニール・イネスの方が古い。

是非、聴いてみてください。


ちなみにニール・イネスとは、もともとは、奇っ怪かつ素晴らしいコミック系バンド、ボンゾ・ドッグ・バンドのメンバーで、またモンティ・パイソンの準メンバーとしてさまざまな曲を提供(「ランバージャック・ソング」とか、「オールウェイズ・ルック・アット・ザ・ブライト・サイド・オヴ・ライフ」とか)、そしてそして何と言っても史上最高とボクが思っているパスティーシュ・バンド、ザ・ラトルズの全曲を作曲&演奏してた人。ソロの曲も後期ビートルズ、とくにポールの曲のパスティーシュっぽいのが多い。で、それが単に笑えるだけでなく、相当にクオリティが高い。

Re Cycled Vinyl Blues

Re Cycled Vinyl Blues


オアシスの方はこっち。

ホワットエヴァー

ホワットエヴァー

多分、ギャラガー君たち、イネスの曲、聴いてたね。『モンティ・パイソン ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル [DVD]』でもやってたし、イギリス人としては見てるはず。別に彼らを責めてる訳ではない。というか、ええとこ持ってくるなと思う。